ヤマトがバラン星から銀河系側のワープシステムへ突入する時、フラーケンがゲール艦隊へ攻撃をするシーンを順序だてて考えてみる。

まずは、ガミラス本星へ到着するディッツ提督。タラン弟へ「兄上は?」という問いかけにタラン弟は首を横に振る。そして、ディッツ提督の帰還命令に背いた者へフラーケンを派遣した。それがゲール艦隊だ。

が、その段階で、ゲール艦隊が命令に背いた理由が判っていたのかどうかが疑問だ。

(1)背いた理由が判らない・・・フラーケンがケール艦隊と戦闘をする際、ヤマトがワープに入るためすれ違うまで引っ張ったのは、単にヤマトを地球へ戻せというディッツ提督又はヒス副総統の意思だったと考えられる。

が、ゲールはデスラーと通信をしている。それが判らなかったという設定は、私にとってはこれまで不必要と思える位伏線を張ってきた割には、あまりに死角であると考える。

(2)背いた理由がデスラーの命令だと判っていた場合・・・ディッツ提督がタラン弟へ「兄上は?」という問いかけにタラン弟は首を横に振るのは「兄はデスラーの元へ・・・」ということになる。

だったら、フラーケンがヤマトがワープに入るためすれ違うまで引っ張ったのは、デスラーの攻撃があるということが判っていた、つまり、フラーケンはゲールを撃つのが目的で、デスラーがヤマトへ攻撃することは容認した、つまり、それでは「デスラーがヤマトを撃つのは、ガミラス新政権は関与していません。」と言うことになる。

いずれにしても、宇宙戦艦ヤマト2199は1974の大きな死角に対応しようとしたために、結局別の死角を作ってしまったような気がしてならない。

ま、それは、それで楽しめたけど。

あとは、つじつまが合うように、「ヤマト3」まで引っ張って、藪とヤマトを再会させればいいな、と思う。

宇宙戦艦ヤマト2199最終回は明日。