最近、私の青春時代の象徴だった方々が次々となくなられている。

渡辺氏の小説といえば、実際には「氷紋」「流氷への旅」「阿寒に果つ」「風の岬」程度しか持っていないが、むしろエッセーの印象が強い。というより、氏の本はどうしても不倫が多いため、エッセーを求めたというのが本音か?

一方で、間違いなく私を「北海道病」にした張本人であろう。

昭和50年代という、まだ画像の乏しい時代、文章による描写は、人の無限の想像力を生むと考えてよいだろう。その意味では初期の「ウィザードリィ」もそうだったと思う。

さて、その中で、私の最も記憶に残る小説は「氷紋」である。その内容は当時小学生だった私には、よく判らないものであった。

メインキャストである、ヒロイン岩下志麻氏、主人公北小路欣也氏、ヒロインの夫にして主人公のいじめ役津川雅彦氏のうち、当時から北小路欣也氏のファンになったものだ。今でも活躍されているが・・・(一部では犬として・・・)ちなみに、津川雅彦氏については、当時私は長門裕之氏と混同していたものだ。

また、この氷紋は、そのときのテレビ放映と小説でラストが異なっていると記憶している。

そしてなによりも、私が氷紋に惹かれたのは、実はそのテーマ曲だった。

風車の「旅路」

それは、35年の時を越え、5年ほど前にレコード盤を購入することができ、今もランニング時には時折聞いている。

そのメロディ、歌詞を走りながら真面目に聴いていると、時折妙な感情に襲われることがある。

氏のご冥福をお祈りします。