(カシミール3Dを使用)
フルマラソンのキーポイントとなる「30キロの壁」。
特に、愛媛マラソンでは35キロを過ぎて「復路平田の坂」が控えているから、30キロ地点では「ごく普通に」通り過ぎる必要がある。
その30キロあたりであるが、実は微妙にボディブローを与える小さな坂が複数控えている。
これを、ダメージに感じるか?変化があってちょうど良いと思えるか?で、既に愛媛マラソンの結論が出ていると言っても過言ではないだろう。
というわけで、小さな坂をこの図で説明する。例によって「赤で白抜き数字」は愛媛マラソンの距離から20を減じた数字、「▽の赤字」は、次の注意点の番号である。
①28・4キロ・河野川(標高12メートル):28キロ地点で標高6メートルだから、約6メートル上る。というより、その手前が一直線のフラット道だから、かなり手前から見える。この坂が不気味に見えるかどうかがキーポイントだ。
②29・2キロ・高山川(標高11メートル):ここも前後各5メートルの坂がある。ただ、大会当日は上り区間に給水ポイントがあるから、案外上りを意識しないかもしれない。
③30・2キロ・単なる丘(標高10メートル):ここは扇状地のなだらかな岬の先といった感じ。坂さのものはたいしたことがないのだが、30キロ地点をおわんの底の中心として道路が周囲よりも高い位置を走っているため、眺望がきき、案外上りの見えるのだ。
④30・7キロ・粟井川(標高9メートル):実は復路はあまり坂を感じない。というのも、川の北側つまり坂の上りは標高6メートルだから、せいぜい3メートルしか上らないのに対し、北側は標高3メートルまで下る。つまり、この粟井川は往路の方が上りを感じるのだ。
⑤32・5キロ・粟井坂トンネル(北側入口で標高13メートル):32キロ地点の標高が3メートルだから、一気に10メートル上る。しかも、復路の道は往路よりも高い位置を走ることになる。
そうして、復路のトンネル区間とそれに続く坂を抜け、坂を下って堀江小学校付近の35キロ地点の向こうに「復路平田の坂」が待ち構えているというわけだ。