JR四国の事業計画を見ると、平成29年度に「8600系3両を増備する」と書かれている。
一方で、今現在、松山発6Mから始まる運用は、1往復が8000系で、その後2往復を8600系が運用しており、今週のように、本来17Mは8600系が運用すべきところ、8000系が代走しており、8000系と8600系の総編成を見ると、1編成多いのではないか?と考える。
もっとも、系列が違うわけだから、一列に考えるのは無謀だということは承知のうえで、ひょっとして、これは「実は8600系は1編成で良いのだが、(補助金上?)そうもいかないから2編成導入した?」「あるいは8000系を延命させることが目的?」と推測してきた。
一方で、予讃線多度津~松山間に残る気動車特急1093Dと1092Dの8600系置き換えは、よほどの理由がない限り無理があるのでは?と思っていた。
そこへ、旅行総合研究所タビリスの5月30日の記事。
山陰中央新報2017年5月19日付は、JR西日本が伯備線特急「やくも」の新型車両について、「2022年度の導入をめどに検討する見通し」と報じました。島根、鳥取、岡山県の国会議員や県議がJR西日本幹部と非公式会談をし、「22年度までの新型車両の導入を求め、JR西は社内手続きを進める考えを伝えた」とのことです
「やくも」の後継車両が、制御振り子式を使うのか、空気バネ式を使うのか、明らかではありません。山陰中央新報では「JR西は今後、他のJRが保有する『空気ばね式車両』を借り、伯備線で試験走行を実施」したうえで、「自社保有する『制御付き自然振り子車両』などを含めて効果を検証し、その後、新型車両の設計構想を固め、生産を始めたい考え」としています。
ひょっとして、今回の8600系の増備は「これが理由?」と思ってしまうわけだ。
今回の3両の増備は、前14両よりは安価に製造できるだろうし、「レンタル料」で対応できるかもしれない。
なによりも、既に8600系増備車が製造途中であることも理由がつく。
とまあ、真意は解らないが、JR四国では8600系の速度は8000系と「時刻表上は変わらない」という事実が、伯備線で「どうなるのか?」という興味はある。
ともかく、8600系が採用されたと仮定しても、共通運用は(おそらく仕様上)無理だとは思うが、それはそれで岡山駅で顔を合わせることになるだけに、大変興味があるわけである。