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26 キロから27キロまでの1キロは、後半のアキレス腱になるところ。
というのも、コースを見れば一目瞭然。
2度の左折。
つまり、ほぼUターンするということ だ。

しかも、この時期無風のわけがない。
通常は西風だから、最初の左折で強烈な向かい風となり、次の左折で横風に変わる。

だが、第51回大会は南風になっていたようで、後半ずっと向かい風になった。
一方、第52回大会は北東の風だったこともあり、最初の左 折で一旦追い風に変わった。

つまり、この折返し地点一帯は、風をいかに味方につけるかを考えながら走らなければならない。

さて、再び国道196号へ戻ってきた。
ちょいと引っ張ってしまったが「ここを中間点と思うべし」という理由はここから説明する。

というのも、ここからは、天井川の小刻みなアップダウンが始まるのだ。

その小刻みなアップダウンが延々と続いた後、36キロからの標高 差約48メートルの平田の坂が待ち構えているというわけだ。


つまり、ここから9キロはいかに省エネで乗り切ることができるか?つまり、これをボディブローと思うか?変化があって良いと思うか?が 終盤の鍵を握る。

だから、前半調子に乗って走ってはならないということでもある。

さて、この27キロは、この対面に「サークルK」がある。標高3メートル。この1キロで3メートル下ったことになるが、まあ、下りとい うよりもこの1キロは風向きが全てだろう。

この28キロのでの間に「三浦工業北条工場」の方々の私設エイドがあった、みかんが提供される。
この時間帯の「みかん」は実にありがた い。

というのも、このあたりは、全く変化に乏しい。
フルフラットで走る私も、この区間を1キロ5分を切るのは精神的につらいほどだ。
しか も、遥か前方に河野川の坂が見え隠れしている。

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左に見えるファミリーマートを過ぎ、上の画像上に見える大きな看板を望むところが28キロ。
標高6メートル。前方に河野川の坂が見え始 める。

さあ、いよいよ自らの余力を試されるときがやってきた。

 天井川群が始まる。

28・4キロの河野川の標高は約10メートルだから、おそらく橋の上は12メートルあるだろう。
この洗礼で足に余力が残っているかの信号をキャッチしなければならない。

そういう私も、実は25キロ手前で大体前部にだるさを感じた。

それと、今見て気づいたのだが、愛媛マラソン高低図で23~30キロの小刻みなアップダウンは無視してよい。

25キロまでの坂と、28キロあたりの河野 川の6メートルの上りだだけがあるものと思うべきだ。
理由は簡単。
道路を敷設する際には、道路は下手をすると2メートル上乗せ(つまり標高上昇)する。

これは、道路の歩道を見れば判る。
歩道が一段上がっている道路が、改良後、歩車分離ブロックに変わることがある。
そのとき、あれ?歩道が下がった?と思う が、実際には道路が上がっているのである。

だから、いまさらではあるのだが、ここで述べた標高は周辺の土地の標高であって、道路そのもの標高ではないということに注意のこと。

河野川を下ると、数100メートルの直線が続くが、その先に高山川の上りが見える。

29キロ地点は対面にハタダの店舗がある。
標高8メートル。
ただ、左手に崖があり、そこを削って道路ができていることを考えると、感覚 としては、手前の河野川で6メートル上って、6メートル下って、結局標高6メートルかもしれない。

そして、さの向こうの信号で左にカーブをとると、いよいよ高山川の上りが待つ。
高山川の堤の標高はせいぜい9メートル。
つまり、橋の上は大体11メートル、つ まり約5メートル上るという感覚と思えばよい。

余談だが、その先のパルティフジ対面に自販機がある。だが、道路左側を走る限り、以前はこの先自販機37キロまでない。

私も一度試走時に脱水症状になりかけた。

で、堀江あたりでふらふらになった試走ランナーに見 かねて、堀江地区では堀江小学校前に愛媛マラソン前になると試走者向けの(愛媛マラソン名物無料)私設エイドが出現する。


ただ、現在は32キロ地点にコンビニができたから、そのような状況は避けられそうだ。

ちなみに、大会では関係ないが、このおもてなし精神が、愛媛マラソンのランキングが高い理由ではないだろうか。

30キロ地点は、その前29・8キロあたりから、ゆるやかに上りが見える。
その頂点となる30・2キロの信号は、天井川ではなく、扇状地の岬のような形状 となっている。
せいぜい標高は10メートルだから、先の高山川よりも標高は低いのだが、いかんせん、見晴らしがよく、上りに見えるのだ。