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第56回大会は、前回インフルエンザによるDNSだったことから、とにかく気合が入っていたものだ。

普通、走り込みの季節は、土曜日に粟井川折り返し25キロ、日曜日が和気浜15キロなのだが、今シーズンは徹底的に愛媛マラソンコースの試走をしたためか?先週の日曜日に久しぶりに和気浜を走った時、ここへ来たのはいつ以来かと思ったら、実に2か月ぶりだった。

それも、その練習内容は、往路粟井坂トンネルを抜けた愛媛マラソンコース12キロを行軍12キロになるよう走り、そこでここから30キロ走が始まると思えるかどうかを毎週確認していたし、例年は粟井川折り返し25キロ試走を主としていたのを光洋台折り返しの23キロ試走を主として、復路32キロから始まるトンネル区間とそれに続く復路平田の坂を、これまた毎週走り続けたものだ。

また、日曜日の場合、前日のダメージがあるから、往路は別ルートで堀江へ行って、堀江新池を廻り、復路は堀江小学校から、これまた「愛媛マラソン35キロ以降の練習」をしていたものだ。

少なくとも、往路は毎週愛媛マラソンをやっていたようなものだし、復路はこれまた毎週ラスト10キロをやっていたようなものだった。

特に、復路の練習は、終盤の一番苦しい区間で、かつ「トンネルと坂が連続するペースをつかみにくい区間」を攻略するうえで、成功の要因だったと考える。

まあ、前半の追い風であえて自重せず、復路35キロの段階で、後半は心肺と左大腿直筋の具合、そしてタイムの貯金を考えた時に、自らペースを落とすことが選択できたことに「完璧にコースを知り尽くした作戦勝ちかな?」と思えるわけだ。

これは、以前から思っていた「愛媛マラソンで、アスリートエントリー枠の壁に恐れる走りから脱却したい」ということに対して、単にタイムだけでなく、走っているときに、「アスリートエントリー枠の壁に対する精神的余裕」を持つことができることも意味していたんだ、と思えたことが今大会の収穫だった。

これは、「アスリート枠維持という精神的な苦痛」を少しでも和らげることができたのではないか?という思いとともに、もっと精進して、さらなる自信をつけたいという、次なる「練習」をもって、次回大会に臨みたいと思うものである。