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「窓社」がWindows7のサポート終了を前に「強行的な措置」を始めたという記事を見た。

とはいえ、この「窓社の強行的な措置」について、Windows10への「脅迫的な執拗な通知」を思い出し、先日「窓社」に対する不信感を書いたものだが、それを整理してみると、次のとおりになる。

・Windows10リリースから1年間は、Windows7及びWindows8・1からは無償アップグレード可能だった。

・Windows10無償アップグレードの期限が近づいたころには、「窓社」からアップグレードを促す「脅迫ともとれる執拗な通知」が行われた。

・あげくの果てに「シングルコア」や「最大メモリ2GB」のパソコンにまで「田マーク」が執拗に出るため、一度アップグレードしたものの、使い物にならないため、結局(元に戻す期間を過ぎていたため)クリーンインストールでWindows7へ戻した。(当時はWindows7のクリーンインストールに3日間ほどかかったものだ。)

・Windows10のシステム要件は、CPU1GHz、メモリ2GB(64bit)/1GB(32bit)となっているが、これが「今となっては詐欺に近い」ものであることは事実。
まず、メモリについては、一時32bitでも2GBとされていたのが、現在は元の1GBに戻っているのだが、それでまともに稼働しないことは周知の事実。
次にCPUなのだが、こちらはWindows8の段階で「3つ程制約」が追加され、つまりざっくりと言えば、Pentium4第3世代以前のシングルコアはWindows7ならば稼働するが、Windows8ではPentium4第4世代のシングルコア及びデュアルコア以上でなければシステム要件を満たしてなかったはず。
それが、Windows10ではその記載がなくなっており、実際にそれを試して、結局は起動しなかったという記事を見たことがあるが、このあたり「完璧に詐欺じゃん」と思ってしまう。
もっとも、こちらは、今となってはPentiumという言葉を知らない若い世代も出てきており、実害はないのかもしれない。

・それはそれで、Windows10の初期の段階では、CPUがデュアルコアで、メモリ4GBあれば「とりあえず稼働する」だったわけだが、Windows10が大型更新するにつれて、「システム要件は(前述のとおり)変わっていないのに、実際には使い物にならない」パソコンが増えてきた。

それが、一部のAtom系CPUであり、一部古いデバイスも然り、そして我が家のメイン機がそうだったように、グラボのドライバを更新しないと大型更新ができなかったという事態にもなってきた。

そして、私が最も「不信感を持つ」のがメモリ問題である。

既にメモリ4GBではまともに稼働できないし、32bit機は「お前は既に死んでいる」状態となっている。

最低でも6GBは必要とし、複数アプリ起動する場合8GBでも役不足になりつつある。

だから、現Wind8機(FMV-ESPRIMO D5260(2008.01販売開始、2014.08中古購入、Core2Duo(E8400) 3.0G、メモリ4GB(PC2-6400・2スロットMAX4)、HDD250GB)は、WIndows10をインストールしたものの、現在ではHDDを換装して、WIndows8・1として稼働しており、こちらは、2023年のWIndows8・1サポート切れと同時にWIndows10へ戻すことを断念し、Linuxへの転用を考えている。

というより、Windows8・1のサポート期限まで、あと3年少々。ということは、同機は製造後15年を経過するわけで、そこでもはやWindows10ということもないだろうと思う。

つまり、今更ではあるのだが、現ノート機(AcerAspireE3-111-A14D/S(2015.02新規購入)、Celeron(N2830)2・16GHz/2コア、メモリ4GB(MAX4)、HDD500G)にしても、WIndows10へアップグレードする必要性があったのか?ということだ。
なによりも、Windows8・1の起動時メモリ使用量は1・1GBで、メモリ4GBもあれば、(現Win8機がそうだが)実に快適に稼働するし、音楽専用機に至ってはメモリ8GBだから、「神機」の如くだ。(音楽専用機は2022年末までに換装元のWindows10へ戻す予定)

WIndows10がリリースされたのが2015年夏だから、その段階でWIndows8・1機はサポートまで7年少々あったわけだ。

この問題については、おそらく「窓社」に言わせれば、そんな先の話(メモリ4GBでは対応ができなくなる)は解らなかった、というだろうし、あるいは、パソコン製造メーカーでは、「2023年1月以前に対応不可能となるパソコンが出てくることは予想されたが、まあ、その方が次のパソコンを買ってくれるからメリットも大きい」と考えていたのかもしれない。

これは、かつてWindowsVistaでも言えたことだ。

同OSについて「窓社」への批判は大きかったが、むしろそれよりも「安く買わせた方がメリットが大きい」とばかりに、システム要件ぎりぎりのパソコンを売りつけたパソコン製造メーカーの方に問題があると考えている。
つまり、WIndowsXp機と比べて価格上昇することによる売り上げ減を考えてのことだということは明らかだ。

要するに、デュアルコアでメモリ2GBも搭載していれば、WindowsVistaはそれほど「悪いOS」ではなかったと思う。

まあ、自室にWindows10を3台、WIndows8・1を2台、Linuxを2台置いている私が言うべきことではないのだろうが、確かに10年もパソコンが稼働できるということは、パソコン業界あがったりだよな、というところで、「窓社」の致命的なバグに対して「メーカーが何も言わずに不具合解消する」あたり、両社の思惑が一致した結果なのだろう。